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第13回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

希工業、更新担当の中西です。

 

~“呼吸”させる左官~

塗って終わり——ではありません。左官は下地づくり→塗り重ね→仕上げの三拍子で、空気感・触感・耐久性を設計する技術です。本記事では、人気の漆喰・珪藻土・土壁・モルタルを比較しながら、失敗しない選び方と見積りチェックポイントを解説します。✨


1|まずは結論:用途別のおすすめ

  • リビング・寝室の快適さ重視漆喰/珪藻土(調湿・消臭◎)

  • 店舗の意匠・質感重視土壁/デザインモルタル(陰影・表情◎)

  • 水まわりの耐久・清掃性重視硬質漆喰/モルタル+保護材(汚れに強い)

  • 部分補修やアクセント漆喰の薄塗りリフレッシュ(既存の上からOKなケースあり)

迷ったら **“下地の状態”と“求める肌感”**で決めるのが正解。まずは現調が近道です。


2|仕上げの特徴をサクッと比較(要点だけ)

漆喰:石灰由来。明るい白、カビに強く、調湿消臭に寄与。コテ波の美しさが魅力。
珪藻土:多孔質で調湿に強い。骨材の粒感でマットな陰影
土壁:粘土+砂+藁スサ。温かみ経年の味。割れ管理は設計の腕の見せどころ。
モルタル:セメント系。シャープな意匠やコンクリ風の硬質感に最適。保護材で汚れに強く。


3|工程の基本:美しさは“下地”で8割決まる

  1. 下地確認:石膏ボード目地・ビス頭処理/モルタル下地の浮き・クラック

  2. 下塗り:シーラー・吸水調整→下塗り材で面を整える

  3. 中塗り:平滑化・厚み確保(割れにくい“体力”づくり)

  4. 上塗り:仕上げ材でコテ圧・コテ目をデザイン

  5. 養生:温湿度管理(乾き過ぎNG・結露NG)→性能を定着

TIP:角は角出し(コーナービード)で美しく耐衝撃化。開口周りはメッシュでクラック抑制。️


4|デザインの幅:“コテ”がつくる表情

  • フラット:上品で光が回る。ギャラリー・サロンに◎

  • ラフコテ/雲肌:陰影がリズミカル。カフェ・ブティックに人気

  • 磨き(ポリッシュ):艶と奥行き。アクセント壁に

  • 刷毛引き/砂目:落ち着いた表情。和モダンにぴったり


5|メンテナンス:長く美しく保つコツ

  • 日常:柔らかいハタキ・ドライモップで埃落とし

  • 汚れ:漆喰は消しゴムや固く絞った布で点処置。広範囲は薄塗り再生が早くて綺麗

  • 欠け:同材で部分充填→ならし。色合わせは試し塗りで確認


6|見積りの“ここ”だけはチェック

  • 層構成(下塗り/中塗り/上塗り)と塗り厚

  • 下地補修(目地・ビス・クラック・メッシュ)を含むか

  • 養生・乾燥管理(季節条件)

  • パターンサンプルの有無(当日変更は難しいことも)


7|よくある質問(FAQ)❓

Q. 壁紙の上から塗れますか?
A. 下地強度と密着の評価次第で可能な場合あり。試験パッチで事前確認します。
Q. 色は選べますか?
A. 顔料調合で淡彩〜濃色まで対応(材によって再現域は異なります)。


まとめ&お声がけ

左官は素材×下地×職人の手で“空気の質”まで変える仕事。サンプル作成から小面積の試し塗りまで対応します。まずは現地診断+素材提案をご依頼ください。‍

 

 

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