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第8回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

希工業、更新担当の中西です。

 

 

 

さて今回のよもやま話は

鉄則

ということで、左官工事における基本的な鉄則を深く掘り下げて解説します。

 

 

 

 

左官工事は、単に壁や床を仕上げるだけでなく、建物の耐久性、美観、機能性を左右する重要な工程です。仕上がりの品質は、職人の技術や経験によって大きく異なります。優れた左官工事を実現するためには、長年の経験から培われた「鉄則」を守ることが不可欠です。


1. 下地処理を徹底する

 

左官工事の成功は、下地の状態にかかっています。どれほど高品質な材料を使っても、下地の処理が不適切であれば、ひび割れや剥離、仕上げムラなどのトラブルが発生します。そのため、下地の状態を見極め、適切な処理を行うことが鉄則です。

まず、下地のゴミやホコリ、油分をしっかり除去し、清潔な状態にする必要があります。コンクリートやモルタルの下地は水分を吸収しやすいため、適度に湿らせることで吸水ムラを防ぎます。また、凹凸のある下地は、事前に平滑に整えておくことで、均一な仕上がりを実現できます。

さらに、ひび割れがある場合は、そのまま仕上げを塗るのではなく、補修材やファイバーメッシュを使用して補修することが重要です。特に、漆喰や珪藻土などの自然素材は下地の影響を受けやすいため、慎重に下地調整を行う必要があります。


2. 適切な材料を選ぶ

 

左官工事には多様な材料が使われますが、それぞれの特性を理解し、用途に応じた適切な材料を選ぶことが求められます。漆喰は耐火性と調湿性に優れ、珪藻土は脱臭効果や湿度調整機能を持ちます。一方、モルタルは耐久性が高く、外壁や床の仕上げに適しています。

重要なのは、施工する環境や目的に応じて最適な材料を選定することです。例えば、湿気の多い場所では調湿効果のある素材を使用し、強度を求める部分には耐久性の高い素材を選ぶ必要があります。また、左官材の配合比率や水分量の調整も仕上がりに大きく影響するため、経験をもとに最適なバランスを見極めることが重要です。


3. 塗り重ねのタイミングを守る

 

左官工事では、下塗り、中塗り、上塗りといった工程があり、それぞれの層を適切なタイミングで塗り重ねることが不可欠です。乾燥が不十分な状態で次の工程を進めると、ひび割れや剥離の原因になります。

特に漆喰や珪藻土は乾燥がゆっくり進むため、十分な乾燥時間を確保しながら作業を進めることが求められます。施工環境の温度や湿度にも注意し、急激な乾燥を防ぐために適切な養生を施すことも大切です。例えば、乾燥が早すぎる場合は霧吹きで軽く水を与え、逆に湿度が高い場合は風通しを良くすることで、適切な乾燥状態を保つ工夫が必要です。


4. 鏝(こて)使いを極める

 

左官工事において、鏝の使い方は仕上がりを左右する最も重要な要素の一つです。鏝を滑らかに動かし、均一な厚みで塗ることで、仕上がりの美しさが決まります。また、角度や力加減を調整することで、多様な質感を表現することができます。

例えば、表面を滑らかに仕上げる「押さえ仕上げ」、ざらついた風合いを持たせる「ラフ仕上げ」、刷毛目をつける「刷毛引き仕上げ」など、技法によって仕上がりの印象は大きく変わります。特に、職人の手仕事による鏝使いは、機械では再現できない独特の美しさを生み出します。

また、鏝の種類も豊富で、角鏝、丸鏝、仕上げ鏝など、用途に応じた道具を使い分けることが重要です。適切な鏝を選び、長年の経験を積むことで、より精度の高い仕上がりを実現できます。


5. 施工環境に配慮する

 

左官工事の品質は、施工環境にも大きく左右されます。気温や湿度、風の影響を受けやすいため、環境に応じた対策を講じることが必要です。

例えば、直射日光が当たる場所では乾燥が早まりすぎてひび割れが生じることがあります。このような場合は、日よけを設置したり、霧吹きで水分を補給したりすることで、適切な乾燥状態を保つことができます。また、冬場の施工では、低温による硬化不良を防ぐために、加温設備を利用することもあります。

風の強い環境では、仕上げ材の飛散や乾燥のムラが発生しやすくなるため、風除けを設置することが有効です。さらに、施工中の気温が5℃以下になる場合は、仕上げ材が適切に硬化しない可能性があるため、施工を避けるか適切な対策を講じる必要があります。


6. 適切なメンテナンスを行う

 

左官仕上げの美しさを長く保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。特に、漆喰や土壁などの自然素材は経年変化によって風合いが変わるため、定期的な補修や清掃を行うことで、美しい状態を維持できます。

漆喰壁の場合、汚れが付着した際には、柔らかい布で軽く拭き取ることで清潔な状態を保つことができます。また、小さなひび割れが発生した場合は、補修用の漆喰を塗り込むことで修復が可能です。モルタル仕上げの場合は、塗膜の剥がれや変色が起こった際に、適宜再塗装を行うことで耐久性を維持できます。


まとめ

 

左官工事は、建物の機能性と美観を支える重要な技術です。高品質な施工を実現するためには、以下の鉄則を守ることが不可欠です。

  1. 下地処理を徹底する
  2. 適切な材料を選ぶ
  3. 塗り重ねのタイミングを守る
  4. 鏝使いを極める
  5. 施工環境に配慮する
  6. 適切なメンテナンスを行う

これらの鉄則を守ることで、美しく耐久性の高い左官仕上げを実現し、建物の価値を長く保つことができます。左官職人の技術は、時代を超えて受け継がれる貴重な伝統であり、これからもその価値を高めていくことが求められます。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第7回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!


希工業、更新担当の中西です。

 

 

さて今回のよもやま話は

歴史

ということで、今回は左官工事の歴史とその背景について詳しく掘り下げていきます♪

 

 

 

左官工事は、日本の建築文化を語る上で欠かせない重要な技術です。古来より壁の仕上げや耐久性向上のために発展し、時代ごとの建築様式や生活環境の変化に適応しながら進化してきました。


1. 左官工事の起源:古代から中世へ

 

土壁文化の始まり

日本における左官の技術は、縄文時代の竪穴住居に見られる「たたき土」や「こね土」にまで遡ることができます。しかし、本格的な左官技術が確立されたのは弥生時代から奈良時代にかけてのことです。この時期、中国大陸や朝鮮半島から伝来した土壁技術が日本の建築に取り入れられました。

古代の寺院や貴族の住まいでは、木造建築を補強するために壁に土を塗る技術が普及しました。特に飛鳥・奈良時代の仏教建築では、土壁に白土(漆喰)を施すことで美観と耐久性を向上させる工夫がなされました。

中世の武家建築と城郭の発展

平安時代から鎌倉時代にかけて、日本の建築様式は武家の台頭とともに変化しました。城郭や寺院では、土壁に漆喰を施すことで防火性や耐久性を向上させる技術が発達しました。

戦国時代(15世紀〜16世紀)には、城郭建築が発展し、左官工事の重要性が一層高まりました。城の石垣や土塀に漆喰を塗ることで、防火性や防水性を確保する工夫がなされました。特に、安土桃山時代には、豪華な装飾を施した左官技術が生まれ、城郭建築における美的要素としても重視されるようになります。


2. 江戸時代の左官技術の発展

 

町屋や商家での普及

江戸時代に入ると、都市部の発展とともに左官工事の技術が庶民の住宅にも広がりました。特に町屋や商家では、土蔵造りの普及により、漆喰壁が一般的になりました。漆喰は火に強く、防火対策として非常に優れていたため、大火が頻発する江戸の町では重宝されました。

また、江戸時代の左官職人は「名工」としても評価され、各地で優れた職人が活躍しました。特に有名なのが「名工・伊豆の長八(入江長八)」であり、彼は漆喰を用いた装飾技法「漆喰鏝絵(こてえ)」を生み出し、左官の芸術的価値を高めました。

茶室文化と左官技術

この時代、茶道の発展とともに左官技術にも新たな潮流が生まれました。千利休が提唱した「侘び寂び」の美学は、茶室建築にも影響を与え、自然素材を活かした仕上げが重視されるようになりました。例えば、荒壁仕上げや土壁の風合いを活かした「聚楽壁(じゅらくかべ)」が代表的です。


3. 近代化と左官工事の変遷

 

明治時代に入ると、西洋建築が日本に導入され、レンガ造やコンクリート造が普及しました。この影響で、左官工事の役割も変化し、漆喰だけでなく、モルタル(セメントを混ぜた左官材料)が使われるようになりました。

大正・昭和時代には、鉄筋コンクリート造の建築が増えたため、左官職人の仕事は「装飾」から「機能性」へとシフトしました。たとえば、学校や官公庁の建物では、耐久性の高いモルタル仕上げが一般的になりました。

戦後の高度経済成長期には、大量生産の建築が主流となり、左官工事はプレハブ工法や乾式工法に押される形で減少していきます。しかし、伝統的な左官技術を継承する職人たちは、社寺建築や文化財修復の分野で活躍を続けました。


4. 現代における左官工事の意義

 

伝統と新技術の融合

現在の左官工事は、伝統技術を継承しつつも、新しい建材や工法との融合が進んでいます。例えば、自然素材を活かした左官仕上げが再評価され、珪藻土やシラス壁などの環境に優しい材料が人気を集めています。

また、デザイン性の高い仕上げ技術が求められるようになり、左官職人の高度な技術が再び注目されています。現代の建築では、左官の技術を活かしたオリジナルのテクスチャーや装飾が、空間デザインの一部として取り入れられることも増えています。

文化財修復と職人技の継承

文化財の修復において、伝統的な左官技術は不可欠です。例えば、法隆寺や姫路城の修復では、当時の技法を再現するために熟練の左官職人が携わっています。こうした文化財修復の現場は、左官技術を次世代に継承するための重要な役割を果たしています。


5. まとめ

 

左官工事は、古代から現代に至るまで日本の建築文化を支えてきた重要な技術です。時代とともに変化しながらも、伝統を守りつつ新しい技術を取り入れることで、今なお進化を続けています。特に環境に優しい建築やデザインの分野で再評価されており、今後もその価値は高まり続けるでしょう。

左官職人の手仕事による繊細な仕上げは、機械化された現代建築においても唯一無二の存在です。この素晴らしい技術を次世代へと継承し、日本の建築文化をさらに発展させていくことが求められています。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第6回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。

シリーズ「日本の左官技術雑学講座」今回は、**「伝統技法×モダンデザイン ~和洋折衷の左官アート事例」**をご紹介します。伝統的な左官技術と現代のデザイン感覚を融合させることで、唯一無二の空間演出が可能になります。実際の事例をもとに、和洋折衷の魅力を紐解いていきましょう♪


1. 漆喰×コンクリート打ち放しのコントラスト

事例概要

  • 場所:都心のデザイナーズマンションエントランス

  • 技法:左官仕上げの漆喰壁と、あえて打ち放し仕上げのコンクリート壁を隣接

ポイント

  • 漆喰の柔らかな白とコンクリートの無骨さが相互を引き立てる

  • 漆喰は微細なテクスチャを残し、光の陰影で豊かな表情を演出

  • コンクリート面にはレザー刷毛引き仕上げで、直線的なラインを強調


2. 土壁×モダンカラーのアクセントウォール

事例概要

  • 場所:カフェのカウンター背面

  • 技法:伝統的な土壁の左官仕上げに、グレイッシュなブルーをワンポイント塗装

ポイント

  • 土壁の素朴な質感とマットなカラー塗装が調和

  • 下地の荒らし仕上げを活かし、色ムラをあえて残すことで手仕事感を演出

  • コーヒーカウンターの木目と土壁の色合いが、温かみある空間を創出


3. 珪藻土×金箔装飾のラグジュアリールーム

事例概要

  • 場所:旅館の特別室・壁面パネル

  • 技法:珪藻土仕上げ後、部分的に金箔を貼り込むアートパネル

ポイント

  • 珪藻土の調湿性・消臭性を活かしつつ、金箔の輝きでラグジュアリー感をプラス

  • 金箔はランダムに配置し、夜間は間接照明で陰影を楽しめる仕掛けに

  • 壁面パネルとして取り外し可能にし、将来の模様替えにも対応


4. 3Dプリント型×伝統鏝仕上げの立体アート

事例概要

  • 場所:オフィスエントランスホール

  • 技法:3Dプリントで制作した型枠にモルタルを流し込み、硬化後に鏝仕上げで凹凸を強調

ポイント

  • デジタルデザインの精密さと、鏝の手仕事感が融合

  • 凹凸に合わせて色付けし、立体的なパターンを際立たせる

  • モルタル下地にガラスビーズを混入し、光を受けてキラリと輝く演出


まとめ—伝統と革新が生む唯一無二の空間

  1. 素材と仕上げのコントラストが、空間に深みをもたらす

  2. 色彩とテクスチャを組み合わせることで、手仕事の温かみと現代性を両立

  3. デジタル技術と伝統鏝仕上げを融合し、新しい表現の可能性を拡大

希工業では、伝統技法と最新デザインを組み合わせた左官アートを多数手がけています。お客様のご要望に合わせたオーダーメイドの壁面デザインで、空間を唯一無二のものに仕上げます!


次回は、左官工事施工プロセス解説 準備から仕上げまで流れ紹介ます実際現場手順しく解説ますのでお楽しみ

詳しくはこちら!

 

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第5回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。

シリーズ「日本の左官技術雑学講座」、前回は現場の職人の「技」と「こだわり」をご紹介しました。今回は、**「左官素材の選び方と長持ちさせるメンテナンス術」**をお届けします♪

左官仕上げの美しさは、素材選びと日々のケアで大きく変わります。適切な素材を選び、正しいメンテナンスを行うことで、何十年先も美しい壁を保つことができます。それでは早速ポイントを見ていきましょう!


1. 用途別・素材の特徴と選び方

素材 特徴 適した用途
漆喰(しっくい) 通気性・調湿性に優れ、防カビ・消臭効果あり 和風住宅、蔵の内装、湿気の多い場所
土壁 自然素材ならではの温かみと断熱性 古民家再生、自然志向のインテリア
モルタル 強度が高く、下地補修にも使える 外壁、RC造の内装、補修用途
珪藻土(けいそうど) 調湿・脱臭性に優れ、手触りがソフト リビング、寝室、子ども部屋
ステンコート カラーバリエーション豊富、防汚・耐久性が高い 商業施設、店舗のアクセントウォール

選び方のポイント

  • 環境条件:湿気や直射日光の有無を考慮

  • デザイン性:色味・テクスチャーで空間イメージを明確に

  • 耐久性:耐候性や汚れにくさを用途に合わせて判断


2. 左官仕上げを長持ちさせるメンテナンス術

① 定期的なホコリ落とし

  • 方法:柔らかいブラシかマイクロファイバークロスで乾拭き

  • 頻度:月に1回程度、優しくホコリを落とすだけで表面の劣化を防止

② 水拭き&中性洗剤ケア

  • 方法:軽く湿らせた布で拭き、その後乾拭き

  • 注意:強アルカリ性洗剤や研磨剤入りはNG。素材を傷める恐れあり

③ クラック(ひび割れ)対策

  • 初期対応:小さなクラックは専用の左官パテで補修

  • 大規模補修:目立つ割れは、部分的に剥がして下地から再施工

④ 塗り替え・保護コーティング

  • 塗り替え:10~15年を目安に、表面を薄く再塗り

  • コーティング:撥水性・防汚性を高めるクリアコートを活用


3. プロが教える現場ワンポイント

  • 施工後の初期養生:仕上げ後1週間は直射日光や強風を避け、湿度50~60%を保つとひび割れを抑制

  • 下地の重要性:下地モルタルの水分量を適正に管理し、素材の接着力を高める

  • 職人の勘:左官は経験がものを言う仕事。目視と手触りで乾燥具合を見極める技術が長持ちの秘訣


まとめ—素材選びとメンテナンスで美しさをキープ

  1. 用途に合わせた素材選びで機能性とデザイン性を両立

  2. 日々の優しいお手入れで表面の劣化を防止

  3. 定期的な補修・コーティングで、何十年先も美しい壁を維持

希工業では、素材選定からメンテナンス計画までトータルでサポート。お客様の大切な空間を、末永く美しく保つお手伝いをいたします!


次回は、**「伝統技法×モダンデザイン ~和洋折衷の左官アート事例」**をご紹介します。左官が生む新しい空間表現をぜひご覧ください!

詳しくはこちら!

 

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第4回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

希工業、更新担当の中西です。

 

 

さて、前回は「日本の左官技術の歴史と魅力」についてお話しましたが、今回はその延長として

現場​​の左官職人の「技」と「こだわり」

に焦点を当てたいと思います♪

 


現場に息づく「匠の技」

現場で活躍する左官職人たち、手の感覚と経験で壁を仕上げていきます。 今回は、ケイ・オー工業の職人たちが実際に大切にしている「技」と「心」をご紹介しますます!

1.鏝(こて)一つで言われる芸術

「左官の仕事は、まるで壁に命を吹き込む作業。」
職人たちがこう語ります。同じ材料でも職人の手によって仕上がりは全く異なります。

「鏝の角度や力加減、リズムが大事なんだよ。」
と語る職人の手は、一歩一歩の技の結晶です。

2.見えない部分の美しさへのこだわり

左官工事では、見える表面だけでなく、目に触れる部分にもこだわりが詰まっています。

「見えなくても絶対手を動かさない。それが左官職人の美学。」
一方で職人の姿勢が、長年使い続けられる美しい壁を眺めています。


職人の声:「左官技術を未来へ」

左官技術を受け継いできた職人たちは、伝統を守りながらも新しい挑戦を続けています。

「昔ながらの漆喰や土壁はもちろん、今は現代建築にも合う新しいデザインも取り入れているんだ。」 「
若い職人が増えてくれるのが一番嬉しいね。伝統を未来に残していきたい。 」

ケイ・オー工業でも、ベテラン職人と若手職人が共に現場で技術を磨き、技術を継承しています。


左官の未来:デザインと新技術の融合

現代では、左官工事が唯一の建築技術を超えて「アート」としても認識され始めています。

  • 店舗や住宅のデザイン壁
    左官の技術で、オーダーメイド個性の壁面デザインが可能に。を反映した唯一無二の空間を演出できます。
  • 左官×最新技術
    左官技術とデジタルデザインの融合も進んでいます。3Dデザインを取り入れた「未来型の左官」も登場し、これまでの常識を超えた表現が認められています。

まとめ

左官職人たちの技術は、歴史と伝統を大切にしながら、未来へ向けた新たな挑戦を続けています。ケイ・オー工業でも、匠の技を次世代に繋ぎ、皆様に美しく、心地よい空間を提供しますできるよう努力しています!

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第3回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

希工業、更新担当の中西です。

 

 

今回は日本の左官工事の技術

について深く見ていきましょう♪

 

 

日本の左官工事は、建築の仕上げ技術として千年以上の歴史を持ち、職人の卓越した技術と芸術性が光る分野です。

近年、この伝統的な技術は海外でも大きな注目を集めています。

その理由は、日本の左官技術が持つ独特の美しさと環境への配慮、さらには現代建築の中での新しい可能性を提示していることにあります。

 


左官技術の特徴:美と機能性の両立

1. 素材の特性を活かす

日本の左官工事では、漆喰、土壁、珪藻土など自然素材を多く使用します。これらの素材は、調湿性や断熱性、消臭効果に優れ、環境にも優しいという特徴があります。たとえば漆喰は、壁面の仕上げとして使用されるだけでなく、抗菌効果や耐久性も備えています。

2. 技術の精密さ

日本の左官職人は、「鏝(こて)」と呼ばれる特殊な道具を使い、数ミリ単位での繊細な仕上げを行います。この技術は、滑らかな曲面や複雑なパターンを作り出す際に不可欠であり、仕上げに対する妥協のない姿勢が評価されています。

 


海外からの注目ポイント

1. 持続可能性への関心

世界的に環境意識が高まる中で、日本の左官工事に使用される自然素材は、環境に優しい建築の象徴とされています。特に、漆喰や土壁はリサイクル可能で、地球温暖化対策の一環としても注目されています。

2. 和の美学

日本特有の「わび・さび」の精神を反映した仕上げは、海外のデザイナーや建築家の間で「日本的ミニマリズム」として高く評価されています。シンプルでありながらも奥深いテクスチャは、モダン建築との相性も良く、国際的な建築プロジェクトで採用される例が増えています。

3. 職人技の継承

日本の左官技術は、一人前の職人になるまでに10年以上の修行が必要とされる厳しい世界です。この伝統を大切に守りながらも、若い世代が新しい技術やデザインを取り入れることで、伝統と革新のバランスが取られています。これが、海外から「学ぶべき伝統文化」として注目される理由の一つです。

 


現代建築との融合

1. ホテルや商業施設での活用

最近では、海外の高級ホテルや商業施設で、日本の左官技術がインテリアデザインとして採用されるケースが増えています。特に、ニューヨークやロンドンでは、日本の伝統的な土壁や漆喰を使用したプロジェクトが話題となっています。

2. アートとしての左官

左官技術は単なる建築技術に留まらず、現代アートとしても評価されています。たとえば、壁面に彫刻や模様を施す「装飾左官」は、ギャラリーやアートプロジェクトで採用され、その芸術性が高く評価されています。

 


未来への展望

日本の左官技術は、環境に優しく、美しい仕上げを実現するだけでなく、現代建築やインテリアデザインにも新たな可能性を提供しています。さらに、デジタル技術やロボット工学との融合による新しい左官技術の開発も進められており、伝統を守りつつ進化を続けています。

こうした動きは、日本の建築文化が海外で一層注目される契機となり、職人たちの技術が世界中で新たな形で花開くことを期待させます。


 

まとめ

日本の左官工事は、伝統文化と現代建築の交差点に位置し、環境意識や美的感覚に優れた技術として海外でも評価されています。この技術が持つ可能性は無限大であり、職人たちが手がける作品が世界中で多くの人々を魅了していくことでしょう。

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第2回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

希工業、更新担当の中西です。

 

本日は第2回左官工事雑学講座!

今回は、左官工事のプロセスについてです

 

左官工事がどのように進むのか、その具体的なプロセスについて気になったことはありませんか?

今回は、左官工事がどのように行われるのか、施工の流れと職人が大切にしているポイントを詳しく解説します!

 

1. 左官工事の基本的な流れ

(1) 下地処理

下地の確認
壁や床の状態をチェックし、必要に応じて凹凸や汚れを取り除きます。

これが仕上がりを左右する重要なステップです。

プライマーの塗布
左官材が下地にしっかりと密着するように、接着剤となるプライマーを塗ります。

 

(2) 材料の準備

モルタルや漆喰を適切な割合で水と混ぜ、滑らかで使いやすい状態に仕上げます。
職人の感覚と経験が光る工程です。

練りすぎると固まりが早くなり、足りないと作業効率が悪くなります。

 

(3) 塗り作業

1回目の塗り(下塗り)
左官材を均一に塗布して下地をカバーします。

この層が安定することで、上層が美しく仕上がります。

2回目の塗り(中塗り・仕上げ塗り)
模様や質感をつける場合、この段階で職人のデザイン性が発揮されます。

 

(4) 乾燥と最終確認

塗った材料が完全に乾燥するまで時間を置きます。

その後、細かい仕上げや不備の修正を行います。

 

2. 工事を進める際のポイント

(1) 道具の選び方

コテの種類(ステンレス、木、ゴムなど)を適切に選び、仕上げの目的に応じて使い分けます。

 

(2) 乾燥時間の管理

気温や湿度に応じて適切な乾燥時間を確保します。

急激な乾燥はひび割れの原因になるため、天候にも注意が必要です。

 

(3) 塗り方の均一性

左官材を均一に塗布することで、ムラのない美しい仕上がりが実現します。

職人の手の動きが大切です。

 

3. 左官工事が成功する鍵

(1) 下地の状態を完璧に整える

左官工事の品質は下地にかかっていると言っても過言ではありません。

平滑で清潔な下地が理想です。

 

(2) 繊細な手作業

職人の手作業は、仕上がりに温かみや個性を与えます。

同じ材料を使っても、職人ごとに異なる仕上がりになります。

 

(3) 適切なコミュニケーション

お客様の要望をしっかりヒアリングし、それをデザインや仕上がりに反映させることも職人の大切な役割です。

 

次回予告
次回は、「左官工事で使われる道具と材料」をテーマに、職人が日々使用するアイテムや材料について解説します。

どのように選ばれ、どのように活用されるのか、楽しみにしていてください!

 

以上、第2回左官工事雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

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第1回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

 

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

希工業監修!
左官工事雑学講座!

左官工事に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。

 

記念すべき第1回目のテーマは!

左官工事の基本についてです!

 

建物を美しく仕上げるために欠かせない「左官工事」。

でも、「左官工事って何をするの?」と感じる方も多いかもしれません。

実は、左官工事は建物の見た目だけでなく、その機能性や快適性にも大きく貢献しているんです。

今回は、左官工事の基本的な役割や魅力について、わかりやすくお伝えします!

 

1. 左官工事とは?
左官工事とは、壁や床、天井などにモルタルや漆喰、土壁などの材料を塗って仕上げる工事のことです。

この作業は、建物の美しさを引き出すだけでなく、耐久性や快適性を高めるために非常に重要な工程です。

 

左官工事の役割

(1) 建物の仕上げ
左官工事は、建物の外観や室内空間の美しさを決定づける重要な工程です。

職人の技術によって作り出される滑らかな壁や独特のテクスチャは、空間全体の印象を大きく変えます。

 

(2) 耐久性の向上
壁や床をしっかりと保護し、ひび割れや劣化を防ぐ役割があります。

適切な施工を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。

 

(3) 調湿効果
漆喰や土壁など、自然素材を使用した左官工事は、室内の湿度を調整する効果があります。

特に梅雨や乾燥した冬の時期でも快適な空間を維持します。

 

 

2. 使用される材料
左官工事で使用される材料にはさまざまな種類があり、それぞれに独自の特徴があります。

どの材料を選ぶかによって、仕上がりや機能性が大きく変わります。

 

(1) モルタル
セメントと砂、水を混ぜ合わせた材料で、外壁や床などの仕上げに広く使われます。

耐久性が高く、現代建築には欠かせない素材です。

 

(2) 漆喰
石灰を主成分とした自然素材で、抗菌性や調湿性に優れています。

和風建築や高級住宅だけでなく、最近ではモダンなデザインにも取り入れられるようになりました。

 

(3) 土壁
土を主成分とした伝統的な素材で、柔らかな質感と調湿効果が特徴です。

日本の古民家や茶室などに用いられ、独特の風合いを持っています。

 

(4) 珪藻土
珪藻の化石を主成分とした素材で、消臭効果や調湿効果が期待できます。

現代の住宅や店舗に採用されることが増えています。

 

 

3. 左官職人の技術が光るポイント
左官工事は、職人の腕が仕上がりを大きく左右する繊細な作業です。

職人ならではのこだわりが、建物全体の質感を引き上げます。

 

(1) 緻密な塗り方
ムラのない滑らかな仕上がりは、熟練の職人だからこそ実現できるものです。

一見簡単そうに見えて、実は高度な技術が必要です。

 

(2) デザイン性
模様やテクスチャを自由に作り出すことができるため、個性溢れる空間を作ることができます。

店舗の内装やカフェなどでの採用例も多いです。

 

(3) 伝統技術と現代技術の融合
和風の土壁のような伝統的な仕上げから、モダンな磨き仕上げまで、幅広いニーズに対応できるのが左官職人の魅力です。

 

次回予告
次回は、「左官工事の具体的なプロセス」をテーマに、どのように工事が進められるのかを詳しく解説します!

左官工事の裏側を知ることで、もっと興味が湧くこと間違いなしです。

どうぞお楽しみに!

 

以上、第1回左官工事雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

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レベラー打設なら!

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こんにちは!
希工業、代表のノゾミです!

本日はレベラーについてです。
先日レベラー打設を1700㎡施工したので紹介いたします。

レベラーはコンクリートの土間(床)が高さが足りなかったり、不陸があるとこをフラットにできる材料です。
水のように広がりフラットにしやすい材料です。

この材料は精密で、下地となるコンクリートの状況に応じて適切な下地処理を行う必要があります。
まだ材料事態にも決まったルールがあり、それを把握し確実に守る必要があります。

レベラー材には
基礎の天端用
下地調整用
素地仕上げ用
高強度用
勾配用
とあり、フラットにするだけではなく勾配もとれる物もあります。

また、薄塗り用、厚塗り用と
厚みも2種類あります。

レベラーは打設している所を見ると簡単にみえますが、様々なルール、条件があり、適切な施工をする必要があるため、奥が深く、難しい材料とも言えます。

希工業には、私も含めレベラーに精通した職人がおります。
レベラーのことでしたら、是非希工業にご相談ください!

2023.3.13

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こんにちは!

希工業代表のノゾミです!

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左官以外にも

タイルや

部分的解体工事、改修工事もおこなっております。