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皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。
目次
左官工事は、建築仕上げのなかでも最も“職人の技術が現れる仕事”といわれます。
鏝(こて)を使って塗り重ねられる壁や床は、職人のリズム、呼吸、癖、経験すべてが表情となって現れる、唯一無二の仕上げです。
しかし多くの人は、左官の仕事を「壁を塗る仕事」と簡単にイメージしてしまいがち。
実際の左官工事は、素材の選択、下地づくり、環境の読み取り、鏝さばき、乾燥管理など、非常に奥が深い高度な仕事です。
今回のブログでは、
左官の基礎から技術、仕上げ、材料、現場のリアル、そして美しい壁をつくるための哲学 まで、わかりやすく3000字以上で紹介します。
左官とは、建物の壁・床・天井などを鏝で仕上げる仕事です。
主な施工箇所👇
外壁(モルタル、塗り壁)
内壁(珪藻土、漆喰、ジョリパットなど)
土間(コンクリート床の仕上げ)
玄関土間
店舗のデザイン壁
和室の仕上げ
下地作業(ラス張り、メッシュ施工など)
「塗る」だけではなく、
建物の耐久性・意匠性・快適性に関わる非常に重要な工事なのです。
左官工事は以下の流れで進みます。
左官は“下地が命”。
下地が悪ければ、どれだけ腕の良い職人が塗っても仕上がりません。
工程👇
清掃
下地処理
ラス(金属網)やメッシュ張り
下塗り(モルタルなど)
乾燥期間の管理
左官材は水分量が命です。
水が1割違うだけで仕上がりがまったく変わるため、練りの技術が必要。
厚みを確保し、壁に強度を持たせる工程。
左官の“腕”が最も出る工程。
鏝の角度
力の入れ方
動かす速さ
重ねる順番
一筆目・終わりの処理
これらのわずかな違いが壁の表情を変えます。
塗りすぎ(水分過多)や乾燥の急激な変化で
ひび割れや色ムラが発生するため、職人は乾燥環境も読み取ります。
石灰を使った伝統的な左官材料。
抗菌
調湿
白さが美しい
呼吸する壁
日本の和室や蔵でよく使われています。
調湿性能が非常に高く、
結露対策に人気。
外壁などで人気の仕上げ材。
色・パターンが豊富で自由度が高い。
無骨でスタイリッシュな雰囲気が出せるため、
店舗やガレージで人気。
伝統工法で自然素材の雰囲気が魅力。
鏝跡を残す・掻き取る・凹凸をつくるなど、仕上がりが多彩。
鏝は左官職人にとって“筆のような存在”。
種類👇
仕上げ鏝
中塗り鏝
土間鏝
角鏝
ハケ引き専用鏝
刷毛引き鏝
モルタル鏝
鏝の種類、材質(ステンレス、鋼)、角度、持ち方で
全く違う仕上がりが生まれます。
左官は経験値が非常に重要で、
気温
湿度
材料の乾き
壁の大きさ
下地の状態
光の入り方
これらを瞬時に判断して作業する必要があります。
そのため、
「10年で一人前」と言われるほど奥が深い世界です。
原因:水分量、下地不良、乾燥環境
対策:下地処理・適切な乾燥管理
原因:乾きムラ、塗り継ぎによる差
対策:継ぎ目のないように塗り切る
原因:下地が悪い、接着不良
対策:下地から丁寧に施工する
左官は“見えないところの丁寧さ”が仕上がりを大きく左右します。
左官等の施工は、住まいや店舗の雰囲気を大きく変えます。
温かい空間
無機質でかっこいい空間
和風
ヨーロッパ風
モダンな質感
仕上がり次第で雰囲気が一変。
左官職人は、
「どう仕上げると美しいか」
「どんな質感がお客様の希望に合うか」
を考えるデザインのプロでもあります。
左官工事は、“壁を塗る”以上に奥深い。
材料選び、下地処理、鏝さばき、乾燥管理など、
全てが仕上がりに直結する職人仕事。
左官は空間の表情をつくる、
建築業界の“美の職人”といえる存在です。
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