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皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。
シリーズ「日本の左官技術雑学講座」、前回は現場の職人の「技」と「こだわり」をご紹介しました。今回は、**「左官素材の選び方と長持ちさせるメンテナンス術」**をお届けします♪
左官仕上げの美しさは、素材選びと日々のケアで大きく変わります。適切な素材を選び、正しいメンテナンスを行うことで、何十年先も美しい壁を保つことができます。それでは早速ポイントを見ていきましょう!
素材 | 特徴 | 適した用途 |
---|---|---|
漆喰(しっくい) | 通気性・調湿性に優れ、防カビ・消臭効果あり | 和風住宅、蔵の内装、湿気の多い場所 |
土壁 | 自然素材ならではの温かみと断熱性 | 古民家再生、自然志向のインテリア |
モルタル | 強度が高く、下地補修にも使える | 外壁、RC造の内装、補修用途 |
珪藻土(けいそうど) | 調湿・脱臭性に優れ、手触りがソフト | リビング、寝室、子ども部屋 |
ステンコート | カラーバリエーション豊富、防汚・耐久性が高い | 商業施設、店舗のアクセントウォール |
選び方のポイント
環境条件:湿気や直射日光の有無を考慮
デザイン性:色味・テクスチャーで空間イメージを明確に
耐久性:耐候性や汚れにくさを用途に合わせて判断
方法:柔らかいブラシかマイクロファイバークロスで乾拭き
頻度:月に1回程度、優しくホコリを落とすだけで表面の劣化を防止
方法:軽く湿らせた布で拭き、その後乾拭き
注意:強アルカリ性洗剤や研磨剤入りはNG。素材を傷める恐れあり
初期対応:小さなクラックは専用の左官パテで補修
大規模補修:目立つ割れは、部分的に剥がして下地から再施工
塗り替え:10~15年を目安に、表面を薄く再塗り
コーティング:撥水性・防汚性を高めるクリアコートを活用
施工後の初期養生:仕上げ後1週間は直射日光や強風を避け、湿度50~60%を保つとひび割れを抑制
下地の重要性:下地モルタルの水分量を適正に管理し、素材の接着力を高める
職人の勘:左官は経験がものを言う仕事。目視と手触りで乾燥具合を見極める技術が長持ちの秘訣
用途に合わせた素材選びで機能性とデザイン性を両立
日々の優しいお手入れで表面の劣化を防止
定期的な補修・コーティングで、何十年先も美しい壁を維持
希工業では、素材選定からメンテナンス計画までトータルでサポート。お客様の大切な空間を、末永く美しく保つお手伝いをいたします!
次回は、**「伝統技法×モダンデザイン ~和洋折衷の左官アート事例」**をご紹介します。左官が生む新しい空間表現をぜひご覧ください!