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皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。
シリーズ「日本の左官技術雑学講座」今回は、**「伝統技法×モダンデザイン ~和洋折衷の左官アート事例」**をご紹介します。伝統的な左官技術と現代のデザイン感覚を融合させることで、唯一無二の空間演出が可能になります。実際の事例をもとに、和洋折衷の魅力を紐解いていきましょう♪
事例概要
場所:都心のデザイナーズマンションエントランス
技法:左官仕上げの漆喰壁と、あえて打ち放し仕上げのコンクリート壁を隣接
ポイント
漆喰の柔らかな白とコンクリートの無骨さが相互を引き立てる
漆喰は微細なテクスチャを残し、光の陰影で豊かな表情を演出
コンクリート面にはレザー刷毛引き仕上げで、直線的なラインを強調
事例概要
場所:カフェのカウンター背面
技法:伝統的な土壁の左官仕上げに、グレイッシュなブルーをワンポイント塗装
ポイント
土壁の素朴な質感とマットなカラー塗装が調和
下地の荒らし仕上げを活かし、色ムラをあえて残すことで手仕事感を演出
コーヒーカウンターの木目と土壁の色合いが、温かみある空間を創出
事例概要
場所:旅館の特別室・壁面パネル
技法:珪藻土仕上げ後、部分的に金箔を貼り込むアートパネル
ポイント
珪藻土の調湿性・消臭性を活かしつつ、金箔の輝きでラグジュアリー感をプラス
金箔はランダムに配置し、夜間は間接照明で陰影を楽しめる仕掛けに
壁面パネルとして取り外し可能にし、将来の模様替えにも対応
事例概要
場所:オフィスエントランスホール
技法:3Dプリントで制作した型枠にモルタルを流し込み、硬化後に鏝仕上げで凹凸を強調
ポイント
デジタルデザインの精密さと、鏝の手仕事感が融合
凹凸に合わせて色付けし、立体的なパターンを際立たせる
モルタル下地にガラスビーズを混入し、光を受けてキラリと輝く演出
素材と仕上げのコントラストが、空間に深みをもたらす
色彩とテクスチャを組み合わせることで、手仕事の温かみと現代性を両立
デジタル技術と伝統鏝仕上げを融合し、新しい表現の可能性を拡大
希工業では、伝統技法と最新デザインを組み合わせた左官アートを多数手がけています。お客様のご要望に合わせたオーダーメイドの壁面デザインで、空間を唯一無二のものに仕上げます!
次回は、「左官工事の施工プロセス解説 ~準備から仕上げまでの流れ」をご紹介します。実際の現場手順を詳しく解説しますので、お楽しみに!