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日別アーカイブ: 2025年4月21日

第6回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!
希工業、更新担当の中西です。

シリーズ「日本の左官技術雑学講座」今回は、**「伝統技法×モダンデザイン ~和洋折衷の左官アート事例」**をご紹介します。伝統的な左官技術と現代のデザイン感覚を融合させることで、唯一無二の空間演出が可能になります。実際の事例をもとに、和洋折衷の魅力を紐解いていきましょう♪


1. 漆喰×コンクリート打ち放しのコントラスト

事例概要

  • 場所:都心のデザイナーズマンションエントランス

  • 技法:左官仕上げの漆喰壁と、あえて打ち放し仕上げのコンクリート壁を隣接

ポイント

  • 漆喰の柔らかな白とコンクリートの無骨さが相互を引き立てる

  • 漆喰は微細なテクスチャを残し、光の陰影で豊かな表情を演出

  • コンクリート面にはレザー刷毛引き仕上げで、直線的なラインを強調


2. 土壁×モダンカラーのアクセントウォール

事例概要

  • 場所:カフェのカウンター背面

  • 技法:伝統的な土壁の左官仕上げに、グレイッシュなブルーをワンポイント塗装

ポイント

  • 土壁の素朴な質感とマットなカラー塗装が調和

  • 下地の荒らし仕上げを活かし、色ムラをあえて残すことで手仕事感を演出

  • コーヒーカウンターの木目と土壁の色合いが、温かみある空間を創出


3. 珪藻土×金箔装飾のラグジュアリールーム

事例概要

  • 場所:旅館の特別室・壁面パネル

  • 技法:珪藻土仕上げ後、部分的に金箔を貼り込むアートパネル

ポイント

  • 珪藻土の調湿性・消臭性を活かしつつ、金箔の輝きでラグジュアリー感をプラス

  • 金箔はランダムに配置し、夜間は間接照明で陰影を楽しめる仕掛けに

  • 壁面パネルとして取り外し可能にし、将来の模様替えにも対応


4. 3Dプリント型×伝統鏝仕上げの立体アート

事例概要

  • 場所:オフィスエントランスホール

  • 技法:3Dプリントで制作した型枠にモルタルを流し込み、硬化後に鏝仕上げで凹凸を強調

ポイント

  • デジタルデザインの精密さと、鏝の手仕事感が融合

  • 凹凸に合わせて色付けし、立体的なパターンを際立たせる

  • モルタル下地にガラスビーズを混入し、光を受けてキラリと輝く演出


まとめ—伝統と革新が生む唯一無二の空間

  1. 素材と仕上げのコントラストが、空間に深みをもたらす

  2. 色彩とテクスチャを組み合わせることで、手仕事の温かみと現代性を両立

  3. デジタル技術と伝統鏝仕上げを融合し、新しい表現の可能性を拡大

希工業では、伝統技法と最新デザインを組み合わせた左官アートを多数手がけています。お客様のご要望に合わせたオーダーメイドの壁面デザインで、空間を唯一無二のものに仕上げます!


次回は、左官工事施工プロセス解説 準備から仕上げまで流れ紹介ます実際現場手順しく解説ますのでお楽しみ

詳しくはこちら!

 

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